TOWN PAGES Vol.21 / 2013-2014
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Information66生活情報 〜カナダの暮らしに役立つ情報〜働く(カナダで起業するには)規模の大小に関わらずビジネスを経営していくためには、着想を練る、それに対し十分な時間専念できること、経営における適性、基本的な経営技術が必要です。ビジネスアイデアが実現可能か、サプライヤーは?競争相手や地理的条件は?などをリサーチします。低コストだからと言って安易に実行するのはいけません。起業するにあたって最も大切なステップです。経営には法律上の観点から下記3つの形態があります。負債、課税、相続において各々重要な影響があります。起業したいビジネスにベストな形態を考慮して会社を設立しましょう。どの形態か悩む場合は、弁護士などの専門家にアドバイスを受けると良いでしょう。……………………………………………………………………………………■ Sole Proprietorship(個人経営)最も簡単なビジネスの始め方でいわゆる自営業。経営者は借金の返済など経営に関する全ての責任を負います。債権者は通常、個人事業主の会社及び個人資産に対して請求する権利があります。○ 利点 *小額資金で始められる*全決定権が経営者にある*納税面での優遇措置がある*全利益が経営者のものとなる ……………………………………………………………………………………■ General Partnership(1人またはそれ以上のパートナーとの共同事業)2人以上の経営者が資産を併せ利益を上げる事において合意のもとに共同で経営を行います。共同経営者全員が負債やビジネスの責務を負います。パートナー間の問題を避けるため、共同経営契約書を作成しなければなりません。○ 利点*設立しやすい*小額資金で始められる*投資資金源を増やせる*納税面での利点が多少ある*経営基盤が広がる……………………………………………………………………………………■ 法人(別称有限会社と株式会社)法人とは株式会社や有限会社などで、個人経営や共同経営との大きな違いは「会社の負債に対して株主や経営者個人が責任を負わないこと」です。つまり会社が倒産しても個人の資産まで差し押さえられることはなく、会社という事業体が訴訟の対象になります。○ 利点 *有限責任である*納税の優遇措置が可能 (企業が小規模企業税率の対象になる場合)*経営に専念できる*社名確保が保証されている*経営者の交代が可能*資産調達が比較的容易事業の主旨、運営方法や事業の目標設定などの詳細を記した文書です。金融機関はこの文書を検討し、提出された情報を基に融資内容の決定を行います。ビジネスプランは、融資が必要ない場合でも、新しく事業を始める準備ができているかどうかを確認するのに役立ちます。ビジネスプランのコピーをSmall Business BC へ送付し、相談の予約を取ることもできます。新しい小規模ビジネスを成功させるためには、事業の準備費用と日々のコストをまかなうための十分な資金が必要です。十分な資金を家族、友人、ローン、クレジットラインなどを通じて確保できない場合は、取引先の銀行や信用金庫などの金融機関などに相談し、外部からの資金確保を考慮する必要があります。金融機関では事業を効率的に運営していくための金融商品やサービスを用意しています。個人名以外の社名を考えている場合は、州の市民サービス省管轄の BC Registry Services から社名の承認を受け登記する必要があります。社名には企業の特有要素と事業の説明要素の二つの要素を持たせることが必要で、例えば“ABC”(固有名)“Plumbing”(事業内容)のようになります。さらに法人化する場合には“Ltd.”など企業形態の表示も追加しなければなりません。社名は希望する名前が使えない場合を考えて、代替案を2、3用意しておくとよいでしょう。社名が決定したら、Name Approval Request〔社名承認申請〕フォームで申請します。このフォームはOneStopでも入手、手続きを行えます。経営形態によりますが、申請費に$70~$380かかります。承認されたら56日以内にBC Registry Servicesに登録しなければなりません。● 社名の保護個人経営や共同経営の社名は、法的に保護されていません。他の人が同じ名前を使用することができることになります。法人化された社名のみ、保護されます。従って社名の保護が重要な場合は、法人化したほうがよいでしょう。● OneStop Business Registry〔 ワンストップ事業登記所〕新規及び既存のビジネスが、通常必要とされるビジネス登記やその関連手続き費用の支払いを、手早く簡単にオンラインで行うことができ○ 欠点*債務責任が有限でない*資本金の増加が難しい*経営者が不在だとビジネスの継続ができない*社名確保の保証がない○ 欠点*債務責任が有限でない*権利が分割される*資本金の増加が難しい*適切なパートナー探しが難しい*パートナー間での衝突が起こり得る*社名確保の保証がない○ 欠点*細かい規定がある*3つの企業形態で一番コストがかかる*詳細な記録の管理が必要である*株主(経営陣)が法的に責任を負う場合がある■ 経営形態を決定 ■■ 経営アイデアと事業運営を確認 ■■ ビジネスプランの作成 ■■ 資金の確保 ■■ ビジネス名の決定と承認 ■カナダで起業するにはカナダに来てカナダの環境を活かしたビジネスをしてみたい、日本とのやり取りを想定してこんなビジネスをしてみたいと思っている人もいるでしょう。カナダは日本に比べて設立費用は非常に低いと言われます。カナダ、BC州では全事業の98%が小規模経営で、従業員数50人未満の企業もしくは個人事業主によって成り立っています。ここではカナダ(BC州)で会社を起業する流れや必要な手続きを紹介します。© Tamás Ambrits | Dreamstime.com

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