TOWN PAGES Vol.21 / 2013-2014
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Information56生活情報 〜カナダの暮らしに役立つ情報〜離婚について(カナダで離婚する)■ 離婚の条件ただ何となく気が合わなくなった、性格の不一致という理由で離婚は成立しません。離婚をするにあたっては、「結婚生活に破綻があったという事実」を法廷に証明しなければなりません。BC州で離婚が認められるのは以下の場合のみです。1)配偶者が離婚決定を行った後、最低でも1年以上の別居をしている場合。この間、90日までの同居(和解を目的とした)があっても構いません。2)結婚後、配偶者が不貞行為をはたらいた場合。3)配偶者から、肉体的・精神的な苦痛(DV)を受けている場合。現実問題として、2)と3)を証明することは非常に困難な上、時間と費用もかかるため、1)を根拠に離婚申請をする場合がほとんどです。1年間の別居を理由に離婚をする場合、別居開始後すぐに離婚手続きを開始できますが、離婚が認められるのは別居後1年経過してからです。……………………………………………………………………………………■ 離婚を成立させるには離婚をするためには以下の3つを証明する必要があります。● 結婚という事実があったこと(結婚証明書)● 離婚の原因(上記3つのどれかに当てはまる原因)● 全ての裁判所の命令、別居同意書(Separation Agreement)、家庭内の契約(Domestic Contract)、その他、全て書面で書かれた同意書(子供がいる場合は子供の養育費に関する取り決め等)。まずは別居同意書を作成し、裁判所に提出します。別居同意書の用紙は書店でも購入可能です。この書類には、財産分与(不動産、貯蓄などの資産)、子供が居る場合は子供の養育権及び養育費、子供との面会回数等の同意内容を記載し、裁判所に提出します。同意書の作成は細かい内容まで話し合う必要があるため、弁護士や調停員(Mediator)に作成してもらうことが多くなります。経済的な理由で弁護士を雇えない場合は、ファミリー・ジャスティス・カウンセラー(無料)に相談することも可能です。別居開始から1年が経過したら、裁判所に離婚申請書類を提出します。全ての手続きが完了し、何も問題がなければ6週間から4ヶ月でDivorce Orderが届き、その後約1ヶ月で離婚が成立します。別居期間も入れて、離婚成立までは1年半から2年程時間を要します。日本人が離婚する場合(どちらか一方が日本人の場合も含める)、総領事館への離婚届けが必要です。手続きに関する詳細は日本総領事館領事事務案内をご参照ください。 ■ 離婚訴訟の種類離婚訴訟には大きく分けて2つのタイプがあります。● Joint Action ……………………………………………………………… お互いが離婚に同意し、共同で手続きを行う(filing jointly)。日本でいう協議離婚。この場合は争いがないため、離婚も短期間で成立することができます。お互いが離婚に同意、親権の問題・養育費・財産分与等もお互いが納得し同意しています。*1)● Sole Action ……………………………………………………………… Undefended DivorceとDefended Divorceがあります。 Undefended Divorceは配偶者の一方(原告)が離婚を希望し、もう一方(被告)が申し立てに対して不服がない場合。一定期間が過ぎると原告の言い分が認められます。 Defended Divorceは配偶者の一方(原告)が離婚を希望し、相手方が訴えに対して不服があれば、裁判で争うことになります。この場合は専門知識のある弁護士に相談することをお勧めします。Joint ActionとUndefended divorceの場合は出廷せずに、離婚を成立させることができます。*1) 離婚の当事者同士が離婚に賛成している場合、弁護士を雇わなくても離婚成立は可能です。書店でステップ毎に詳しく説明してくれるdo-it-yourself divorce を購入できます。……………………………………………………………………………………■ 離婚訴訟の条件離婚訴訟を申請するには配偶者のどちらか一人が最低でも1年以上BC州に住んでいなければなりません。そこで受けられるサービスは、●子供のサポート命令、●配偶者のサポート命令、●保護命令、●命令の変更、撤回、保留、●暫定的な命令です。離婚の手続きでは、親権の問題、財産分与の問題、養育費の問題を話し合う必要があります。……………………………………………………………………………………■ 親権の問題親の性別に関係なく話し合い、子供の価値や将来など子供中心に決定します。親権授与は以下の要因を考慮した上で判断されます。● 子供の希望(子供が十分に判断できる年齢である場合)● 親子間で愛情を伴うオープンな関係を許す心と能力● 子供の健康・安全・幸福● 子供や配偶者への虐待履歴(親が交際中の人物も含む)● 親子関係の質と量● 習慣的・持続的なアルコール飲用及び薬物使用以上を考慮した上で、親権分配の優先順位は、1)両親共同、2)どちらか一方の親、3)子供がそれまで暮らした家に住んでいる方の親、4)子供に適切な指導とケアを与えられると裁判所が判断した第三者、となっています。子供を連れて日本に帰ることは絶対に避けましょう。パートナーが警察に誘拐罪として訴えることができます。また、子供を置いて日本へ帰国する場合も後々親権問題に不利に働き、親権を失ってしまうこともあるので、注意しなくてはなりません。離婚についてカナダで離婚するカナダの離婚率は50%とも言われています。愛し合って結婚した人との別離の選択は結婚以上にパワーが必要です。離婚には親権問題や養育費、生活費、資産分与など解決しなければならない問題もいくつかあります。■ 離婚するには ■■ 離婚手続き ■■ 離婚の際の係争点 ■■ 離婚訴訟 ■■ 離婚を考えたら相手の税金の申告書のコピー(養育費などの同意書を作成するのに必要)、当面の生活費の確保、DVの被害がある場合は傷の写真や病院の証明、不貞行為(浮気)の証拠など取っておくのも大事です。

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