TOWN PAGES Vol.21 / 2013-2014
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Information42生活情報 〜カナダの暮らしに役立つ情報〜医療・保険(出産・育児)■ 妊娠発覚~初診カナダでは、薬局で妊娠検査薬を購入し、妊娠の有無を調べることができます。妊娠したと思ったらまずはファミリードクターを受診します。内診、問診(最後の生理が始まった日、生理の周期等)を受け、妊娠の確定をしてもらいます。その後、産科の医師を紹介してもらい、予約・検診となります。初診では内診・問診の他、尿検査や血液検査が行われます。BC州では妊娠が発覚すると、”Baby’s Best Chance: Parents‘Handbook of Pregnancy and Baby Care” (妊娠全般にわたるハンドブック)を病院、助産婦、パブリックヘルス(保健所)から入手、またはコピーをダウンロードすることができます。出産に役立つ情報だけでなく、出産時に使われる用語が英語で書かれているため、大変役立ちます。詳細は www.health.gov.bc.ca/women-and-children/publications.htmlを参照。……………………………………………………………………………………■ ~28週月に1度の定期検診。定期検診では身体測定、血圧測定、尿検査、赤ちゃんの心音測定が行われます。16週を過ぎると、胎動を感じる妊婦さんが多くなり、赤ちゃんの鼓動がよく聞こえるようになります。超音波検診は特に問題がない場合は15週から20週の間に1度だけになります。また、この時期にはトリプルマーカースクリーニングと呼ばれる先天性異常の有無を調べる血液検査が行われます。あくまでも可能性を調べる検査ですが、検査結果によって、本人の希望、または医師に判断などによって羊水検査*1)を受けることができます。また、24週から28週の間には糖尿検査が行われます。血糖値が高い場合は食事療法、またはインスリン投与による治療が行われます。つわりも落ち着き、安定期(妊娠16週目以降)に入ったらマタニティークラスや出産予定のホスピタルツアー*2)に参加しましょう。出産する病院は個人の希望で選ぶことができますが、満員で断られることもあるので早めの手配が必要です。また、自宅出産を希望する場合、助産婦(ミッドワイフ*3))の手配が必要となります。ミッドワイフは妊娠、出産、産後のケアに至るまで丁寧に見てくれる上、病院とのつながりもあるので安心です。自宅で出産を希望する場合でも、費用はBCメディカルでカバーされます。*1) 高齢出産、もしくは胎児に先天性異常の可能性があると判断された場合、染色体を調べるため、母体から羊水を採取することで確実な検査結果が得られます。流産のリスクを伴うため、医師との相談で判断します。*2) 病院内の施設や病室を見学させてくれる。要予約有料。*3) BC助産婦協会 (Midwives Association of British Columbia)……………………………………………………………………………………■ 29週~36週2週間に1度の検診。お腹もかなり目立ってきます。体重の増加に気をつけて、負担の少ない運動(ウォーキング、水泳、ヨガ、軽い有酸素運動)を心掛けましましょう。産まれてくる赤ちゃんの衣類、オムツや部屋の準備をするのもこの時期です。カナダでは日本のように出産祝い金は支給されないため、新聞のbuy & sale欄やガレージセールを賢く利用して赤ちゃんに必要な物を揃えましょう。35週から37週にはGBS(B群溶血性連鎖球菌)の検査があります。膣の内側の粘膜を綿棒などを使って検体を採取します。GBSに感染している場合、お産中に赤ちゃんへ感染することがあるため、点滴による抗性物質の投与が出産時に行われます。……………………………………………………………………………………■ 37週以降1週間に1度の検診となります。赤ちゃんはいつ産まれても大丈夫な時期です。陣痛に備え入院道具一式を用意しておきましょう。● 妊婦… ケアカード、着替え(パジャマ*1)、ガウン、下着、靴下等)、カメラ/ビデオ、スリッパ、生理用品、歯ブラシ、個人的衛生用品等。● パートナーもしくは出産立会人 … 枕、ブランケット 等。● 新生児… 着替え(肌着)、おくるみ、オムツ、チャイルドシート*2) 等。*1) パジャマはなくても出産入院時に病院でガウン(患者用の処置衣のようなもの)を貸してくれます。*2) 退院時にはチャイルドシートが企画に合格しているものかどうかの確認がありますので、古い規格のものは使わないように要注意。……………………………………………………………………………………■ 陣痛が起きたら、、、陣痛が始まったら慌てず、まずは陣痛の間隔を測りましょう。強い陣痛が規則正しく5分おきに30~60秒続くようになったら、産科の医師と病院にも連絡を入れ指示を受けましょう。いよいよ陣痛の間隔が短くなったら入院道具一式を持ち、落ち着いて病院へ向かいましょう。また、破水や出血がある時も医師に連絡を入れましょう。医師と連絡がつかない時は出産予定病院に連絡し、アドバイスをもらいましょう。車の運転は避け、他の人に運転をしてもらうかタクシーを利用しましょう。初産の場合は陣痛が起きてから出産まで時間がかかるため、慌てる必要はありません。病院に到着したら、受付を済ませ産科病棟に向かいます。……………………………………………………………………………………■ 分娩カナダでは無痛分娩や帝王切開への要望を医師に伝えることができます。但し、自分の希望で選択した場合は費用がかかり、医師が必要と判断した無痛分娩や帝王切開については無料となります。カナダでの出産はパートナーの立ち会い出産が一般的で、入院すると担当の看護師が一人つき、その看護師が色々なアドバイスをしてくれます。出産には家族が友人などが産婦の希望があれば複数立ち会うことができます。立ち会い出産は生命誕生の瞬間に立ち会える素晴らしい経験です。カナダではいよいよ分娩という時、分娩室に運ばれることはなく、陣痛、分娩、出産は一つの部屋で行われます。病室の中には分娩が長引いた時にパートナーが休めるよう、リクライニングチェアが用意されています。また、カナダでは陣痛を和らげるために温かいお風呂に入る習慣があるため、病室にはトイレの他にシャワー付きのバスタブが設置されています。そんな余裕はないように思われますが、痛みが軽減する人もいます。……………………………………………………………………………………■ 産後のケア産後のケアに於いてはカナダと日本では対応が異なります。カナダの病院では特別な場合をのぞいて産後、母親は新生児と離れることなく同室で退院までの時間を一緒に過ごします。産後すぐから赤ちゃんの世話は母親がすることになります。病室には家族などが1名だけ泊まることができます。*1)カナダでは産後よほどのことがない限り、自然分娩で翌日、帝王切開は● マタニティクラス出産を準備する妊婦とその家族のためのセミナーです。お産のしくみや、妊娠中の身体の変化や健康管理、仕事の仕方や産休や育児休暇の取り方等、出産に関する様々な情報を提供し、妊婦の抱える具体的な質問や不安にも気軽に答えてくれます。カナダでは、マタニティクラスにパートナー同伴で参加する人が多くみられます。クラス内では父親になる人が妊婦の大変さを知るために、お腹に重りを装着して実際の妊婦さんの負担を体験したり、分娩に備えての呼吸法やマッサージ、赤ちゃんの入浴方法などを学んだりします。医師や助産師、栄養士等の専門家からの情報を得るだけではなく、グループワークでより多くの情報を交換できる場所となっています。出産予定日の近い参加者同士が集まって受講することが多いので妊娠期間中だけでなく、出産後もつきあえる友人ができる良いきっかけにもなります。■ 妊娠から出産までの流れ ■カナダでは各州の医療保険に加入していれば、出産に伴う費用(受診料、検査費、分娩、入院費も含む*1))は全て無料です。妊娠の兆候がある場合でも、まずはファミリードクターを受診しその後産科の医師を紹介してもらいます。*1) 大部屋のみ無料。BC Women's and Children's Hospitalの場合セミプライベートで約$165 / 日、プライベートは$195 / 日。出産・育児

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