TOWN PAGES Vol.21 / 2013-2014
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Information40生活情報 〜カナダの暮らしに役立つ情報〜医療・保険(カナダの医療事情/医療保険)カナダと日本の医療体制の最大の相違はファミリードクター制度です。カナダでは「病院」よりも「クリニック(診療所)」が一般的で、ファミリードクターに予約を入れ、診察してもらいます。日本のように直接耳鼻科や産科等の専門家を受診したくても、まずはファミリードクターを受診しなければなりません。専門医の診察はファミリードクターが患者の容態や診察結果が病院での診察を必要とみなした場合や、救急・入院・手術という場合にファミリードクターより依頼される形になります。……………………………………………………………………………………■ ファミリードクター (Family Physician, GP-General Practitioner)ファミリードクターは内科や外科だけでなく、皮膚科、小児科、産婦人科等あらゆる医療知識をもつドクターで診療範囲は広範囲に及びます。受け持ちの患者の定期検診を行い、健康状態や病歴を把握しているだけでなく、医療のプロフェッショナルとして、症状に応じて検査機関や患者に合った専門医を紹介するのもファミリードクターです。専門医での検査結果もファミリードクターに報告されます。年に一度の婦人科検診の受診もファミリードクターが行ってくれます。予約制です。……………………………………………………………………………………■ 専門医 (Specialist)高度な知識や技量を持ち、専門的な医療を行う医師。ファミリードクターからの紹介状が必要なため、はじめにファミリードクターに受診しなければなりません。人気のある専門医は予約を入れるまでに数ヶ月も待つ場合もあります。……………………………………………………………………………………■ ウォークインクリニック (Walk-in Clinic)一般診療所。緊急を要する状態ではないが急に具合が悪くなった時、予約なしで利用できるクリニックです。誰でも診療してくれるため、短期滞在者でも利用できます。休日や夜遅くまで診察してくれる所もあるため、ファミリードクターが不在の時など、一時的に利用する人も多い。ここでの診察内容はファミリードクターへ報告がいくようになっています。……………………………………………………………………………………■ 総合病院/救急病院 (ER-Emergency Room)緊急を要する時には救急病院を受診します。救急車は有料*1)のため、一刻を争う場合以外は911に連絡を取るのは避けましょう。救急車で運ばれた場合だけでなく、重症の病気やケガ等、応急処置が必要な場合は救急治療室(Emergency Room)で診てもらうことができます。待ち時間が長いため、緊急時のみ受診しましよう。*1) 救急車の費用はBCメディカルではカバーされません。BCメディカル加入者でも$80。未加入者は$530。英語に自信のない人は"Japanese please"と言えば日本語が通じる担当者に代わってくれる。 ● ファミリードクターの探し方ファミリードクターは慢性的な不足、そして多くの患者を抱えているため新患を受け付けないクリニックも多く、ファミリードクター探しは容易ではありません。知人や友人のファミリードクターの評判を聞き、紹介してもらうか、ウエブサイトや電話帳を利用して新患を受け付けてくれるファミリードクターに連絡を取る必要があります。また、ウォークインクリニックで診察を受けた時に、クリニックに所属しているドクターの中で、新患を受け付けているドクターがいるか受付で聞いてみる事もお勧めです。● 医師検索サイト www.cpsbc.ca/index.php?q=node/216医師や病院を訪れる際にはケアカード*1)を提示します。ケアカードは健康保険加入者各々に与えられ、州の保健省の出先機関にて加入手続きを取ります。低所得者のためのプレミアムアシスタントと呼ばれる特別な減額や免除プランもあります。このケアカードを提示することで、病院での診察、ケガ/病気の治療及び手術、出産、検査診断*2)(血液、内視鏡やレントゲン、CT/MRI等の断層撮影検査)にかかる費用を無料で受けることができますが、救急車*3)や処方箋が必要な薬はMSP適用外となります*4)。また、基本的に医療的な治療を必要としたものに対して支払われるため、眼科や歯科に於いては、非常に差し迫った状況を除いては自費診療となります。民間医療保険会社による医療レベル選択への介入といったトラブルもなく、誰でも差別なく診療を受けられるカナダの医療システムは夢のようですが、現実は設備や人材不足で検査を受けるまでや手術の待ち時間が長いことなど問題点も沢山あります。*1) 日本でいう保険証。BC州ではMSP(Medical Service Plan)。保険番号と被保険者の名前、有効期限が記されています。*2) 検査等は医師が必要と認めたものには無料ですが、健康が心配なので、というような予防的要素が高いものの場合は自己負担となります。*3) カナダの救急車は有料です。MSP加入者で約$80、加入していない場合は約$530かかるので、緊急時以外の使用は控えましょう。実際に救急車が出動しなくても$50かかります。*4) 低所得者の場合は、ファーマケアとよばれる薬剤費のサポートプランがあります。■ BCメディカル加入資格/申請方法 ………………………………………加入資格はBC州の居住者であること、永住権保持者、労働ビサ取得者及び長期留学生(6ヶ月以上)のため、ワーキングホリデービサ、観光ビサ、短期滞在者には適応されません。申請用紙に必要事項を記入後、ビサのコピー(原本を送らないように注意)を同封し郵送します。申し込み用紙はウェブサイト*から入手可能です。申請後はケアカード(保険証代わり)が送られてきます。診療費は無料となります。1人当たり月々の負担額は$66.50です(2人家族は$120.50、3人以上は$133.00)。州の医療保険に加入する場合、3ヶ月ほどの待機期間があるため、その間は民間の医療保険に加入する必要があります。*金額は2013年1月改訂のものです。医療・保険■ 医療システムについて ■カナダの医療事情カナダの医療システムは日本のものとは大きく異なります。けがや病気の時に慌てないようにシステムの違いを理解しておきましょう。■ 長期滞在者の保険 ■医療保険カナダでは"国民皆保険"が原則です。市民権、永住権を持つ人に申し込み資格があり、州によって長期滞在者(就労ビサ、学生ビサ保持者)でも加入が認められます。カナダの医療費は高額*1)のため、短期滞在者も必ず海外旅行保険等へ加入しましょう。*1) 診療所のファミリードクターに診察してもらう場合、1回おおよそ$100~$200。■ BCメディカル加入で受けられるサービス● 病院・クリニックでの診察及びケガや病気の治療や手術費● 医師が必要と認めた検査費用(血液、X線/内視鏡検査、CT/MRI等の断層撮影検査等)● 入院費 ● 出産 (入院費、助産婦も含む) ● 視覚検査費用 (19歳以下64歳以上)● 眼科は専門医(ophthalmologist)の治療/手術。● 緊急を要する歯科治療/口腔手術 (矯正歯科は緊急時のみ)*BCメディカルに関する詳細はMedical Services Plan of B.C. (MSP)のウェブサイトをご覧ください。www.health.gov.bc.ca/msp/index.html

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