TOWN PAGES Vol.21 / 2013-2014
39/184

Information35生活情報 〜カナダの暮らしに役立つ情報〜シニアライフ(リタイアメントプラン)今からリタイアするまで30年間で$856,420を貯める必要があり、これを貯めるには、毎月$300(毎年3%のインフレ率分増やしていく)を今後30年間、投資する必要があります(投資運用益平均年リターン8%)。 ● ケース2 Bさん夫妻の場合 ……………………………………………… 年齢:夫45歳、妻45歳 夫年収:$80,000 RRSP:$10,000 預貯金:$20,000 希望退職年齢:65歳 予想寿命:90歳 CPP、OAS:満額受給リタイア後に必要な生活費(年額)…… $56,000 ($80,000 x 70%)インフレ率3%として20年後には、毎年$101,142必要となります(リタイア後の毎年の不足額$60,366)。今からリタイアするまで20年間で、$1,019,472を貯める必要があり、これを貯めるには、毎月$1,223(毎年3%のインフレ率分増やしていく)を今後20年間、投資する必要があります(投資運用益平均年リターン8%)。では、どうやって不足分の額を貯めればよいのか?単純にいえば、『支出を減らす。収入を増やす。運用率を高める。』です。……………………………………………………………………………………■ リタイアまで充分時間のある20代~30代の場合将来の老後資金は20代から準備するのが理想です。そうすれば時間が十分あるので、積極的に成長性の高い株式を中心に運用できます。歴史的に株式での投資が一番、運用益が高いからです。長期間にわたる積立て投資はリスクも軽減でき、効率的に資産を形成できます。例えば、$300を毎月、年平均利回り7%で35年、積立てれば約$450,000貯まります。まだリタイアまで時間がある場合、成長性の高いGrowth Fundで積極的に運用し、資産が最大限に形成されるようにします。また、債券と株式の組み合わされたBalanced Fundも組み込み、少しリスクを抑えた配分にしていきます。リスク許容度、年齢、投資期間、投資目標等を分析し、アセットミックスでポートフォリオを組みます。……………………………………………………………………………………■ 40~50代の場合40代、50代は毎日の生活費、モーゲージ、子供の養育費、教育費、大学費用に一番経費がかかる時期で、退職後の十分な老後資金確保も容易ではありませんが、RRSP、RESP(Registered Education Saving Plan)を利用し、政府からのGrantも入るので、できるだけ多く貯めるようにしたほうが良いでしょう。子供にお金がかかり、老後資金を先送りして、子どもが自立した頃からでもゆっくり始めればいいのでは、と考えがちですが、準備の着手を先送りすればするほど状況は厳しくなっていきます。……………………………………………………………………………………■ 50代で、リタイアが間近にせまっている場合リタイアが間近にせまっている50代の人が、リーマンショックのようなマーケットの大暴落で大きな損失を出した場合、それを取り戻すのに十分な時間がないので、あまりリスクのある投資はできず、どちらかというと守りの体制に入っていくポートフォリオを組み、投資の秩序あるリターンを上げることが大変重要です。 ● 50代でのプラン検討の際のポイント○ できるだけ、無駄な経費を節約し、RRSP、個人年金プランの投資に回す。○ すべての借金(クレジットカード、車、住宅)をリタイアまでに返済する。○ 債券、定期預金の比率が高すぎる場合、株式投資に比率を高める。(ただし、自分のcomfort levelをこえるリスクはとらない)○ パートタイムや副職で余分の収入を稼ぐ。○ リタイアを遅らせる。○ 家を売り、維持費の少ない小さな家やコンドに移るか、賃貸をしてレンタル収入を得る。○ 家を担保にLine of Credit、Reverse Mortgageで資金を得る。○ 老後のライフスタイルを再検討。夢見ていたゆとりのライフスタイルから、生活レベルを落とすことも考える。■ 期待できない公的年金カナダの国民年金はCPP(Canada Pension Plan)で40年働いて、満額で年額 $12,150(毎月$1,012.50)、CPPの平均受給額は毎月$534です。また、OAS(Old Age Security)は40年の満額で $6,552(毎月$546)合計で毎月$1,558.50です。老後の生活設計にあたり、日本での年金収入の中心となる公的年金は、カナダではあまりあてにできません。カナダでは企業年金のある企業は、官公庁、警察、公立学校の先生、看護士等、大きな団体、大企業に限られ、大多数の会社は企業年金を持っていません。特に移民の方々はカナダでの就労年月も短いので、CPPは全くといっていいほど、期待できませんので、RRSP、個人年金で貯めなければなりません。この場合、民間の生命保険会社で扱かっているGMWB(保証付き投資信託)、Annuity(年金)、Mutual Fund(投資信託)等に分散投資し、リスクを軽減するように運用します。それぞれの特徴は以下のようになります。 ● GMWB(Guaranteed Minimum Withdrawal Benefits) マーケットの下落からの保護があり、一生涯、収入を保証、過去平均年利回り6%-7%の運用益。広範囲の投資ファンドからの選択、資金にいつでもアクセスできる、死亡時の受け渡しが簡単。 ● Annuities(年金) 生命保険会社に一括で資金を預け、契約された年金収入を生涯受け取れる。資金にアクセス、死亡時の受け渡しに制限。 ● SWP(Systematic Withdrawal Plans)  Mutual fundから毎月自動的に収入を受け取れる。ただし保証なし。……………………………………………………………………………………■ 個人年金プランの対策Asset AllocationとProduct Allocationの両方を上手に組み込むことにより、予測可能、生涯、継続する収入を受け取ることが可能となり、理想的なリタイアメントがおくれます。具体的には、投資アドバイザーがProduct Allocation Toolを使い、リスク許容度、年齢、投資期間、投資目標等を分析し、Product Allocationモデルを作成します。● Asset Allocation ………………………………………………………… リスクを軽減し、運用益を高めるため、株式、債券、確定利回り物、現金等の各種アセットに分散投資することにより、各自の資産形成、投資目標を達成するようにします。 安全性の高い商品(安全確実に運用される商品であり、元本を割ってしまう心配のないもの)、収益性の高い商品(元本割れのリスクを伴うが収益が期待できるもの)を組み合わせて運用し、老後への最大限の資産形成を目指します。● Product Allocation ……………………………………………………… 上記の各種金融商品を組み合わせるることにより、運用の成長性を高めつつ、生涯にわたる理想的な年金収入を提供します。また、どの■ 不足額の貯蓄方法 ■■ 個人年金プランで対策を ■

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です