TOWN PAGES Vol.21 / 2013-2014
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Information25生活情報 〜カナダの暮らしに役立つ情報〜ファイナンス(資産運用・投資)投資を始めるには、開始前に色々と考慮しなければならない項目があります。投資前に留意するポイントを4つのステップに分けて紹介します。……………………………………………………………………………………■ STEP1 投資期間と投資目標の設定投資を始めるには、まず最初に「投資期間」と「投資目標」を設定する必要があります。例えば、2年後(短期的な投資期間)に住宅購入プランを考えていれば、それに似合った投資プランを定める必要があります。逆に、15年後(長期的な投資期間)の退職後の生活費貯蓄プランを考えていれば、それに似合った投資プランを定める必要があります。……………………………………………………………………………………■ STEP2 リスクの許容限度の設定第2のステップとして、設定した投資期間と目標を基に、リスクの許容限度の設定を考えます。投資にはそれなりの投資リスク(長・短所)がついてきます。投資期間、投資目標を達成させるためには、現実的なリスクのマッチングが重要なポイントになります。前述の2年後に住宅購入を予定している投資家を例に見てみると、仮に投資元本が割れる可能性のある投資方法を実施した場合、市場が下落して望んでいた住宅購入ができなくなる可能性が考えられます。短期間での投資を目的にする場合は、元本割れにならない様にリスク回避・安全性の高い金融商品を購入する必要があります。逆に、長期的な投資期間を予定しているならば、一時的な元本割れの可能性があったとしても、長期的な収益・リターンを生み出せる可能性の高い金融商品を購入することも考えられます。……………………………………………………………………………………■ STEP3 運用方針の決定投資期間と投資目標、そしてリスクの許容限度のマッチングが整った運用方針を決めることです。投資をする際にはこの運用方針に従って、(リスクの低い順に)短期金融商品から、国債、州債、社債、優先株も含む株式投資の選択をしていきます。……………………………………………………………………………………■ Step4 実施された運用方針の見直し定期的に実施した運用方針を見直す必要があります。投資家のプロフィールには大きく3つのタイプに分類されます。……………………………………………………………………………………■ 資産保存志向型このタイプは一般的に低リスク・低リターンであることが特徴です。投資商品は主に短期金融(MMF)から定期、国債、州債、社債を選択し、信用リスクが高く、クレジット評価の優良な債権のみへの投資を考えます。確定所得が目標になります。……………………………………………………………………………………■ 成長志向型資産保存志向型に見られる確定所得証券投資と異なり、より多くの株式証券に投資するタイプです。一般的に中〜高リスクの株式運用、最も長期的な投資期間が必要で、これに基づく投資方針でキャピタルゲイン・成長が目標になります。……………………………………………………………………………………■ バランス型債券・株式の組み合わせで、基本的に債券投資による金利収入、そして株式投資によるキャピタルゲインを目標とするタイプです。資産保存志向型 と成長志向型を両立した運用方針となります。■ 過去のリターンに誘惑されながらの投資の危険性 ……………………投資商品の過去の成績 (リターン)に誘惑されての投資判断は禁物です。過去の成績以外に色々と注意を図る必要があります。市場環境は常時変動があり、例えば政策金利基準の変動などによる債券、株式、為替市場への影響、または、国内外での出来事(震災、政権交代、内戦、戦争、テロ事件)によってさまざまな事情を基として投資判断が必要となります。投資商品の投資先と世界情勢、世界経済の実態を照らし合わせ、自分に合ったリスクの管理がポイントとなります。■ High Interest Savings Account ……………………………………流動性のある元本保証型の短期金融商品。解約手数料ナシ、利払いは日率計算が基本。定期・GICの発行体にも適応されるCDIC保証付き(注:各発行体につき上限額CAD$100,000までの保証)。短期的にお金を蓄積するために有効(現金管理、自宅、自動車などの多額購入の予定がある場合に便利)。■ GICs・定期 …………………………………………………………………解約可能型、償還日まで固定式の1~5年定期。CDIC保証付き。単利商品の場合、毎月、半年毎、年1回の利払い、又は複利の設定が購入時に可能。■ 債券 …………………………………………………………………………債券は発行者側の資金調達の手段の一つで、投資家は債券発行時点での購入となると、1)元本があらかじめ決められた償還日に返済され、2)償還日までの期間に利子を得る権利が与えられます。尚、償還日前にも売買が可能(譲渡可能)で、売買価格はその時の市場価格で決まります。 資産運用・投資投資はお金持ちだけの特権ではありません。ご自分の資産を有効に活用するためにも投資は重要です。低金利時代の今、リスクレベルを考慮しながら自分にあった投資方法を見つけ、賢く資産運用できるプランを考えてみましょう。■ 投資を始める前に ■■ 投資リスクを回避するには ■■ 投資家プロフィール ■■ 投資の種類と方法 ■● リスクの位置付け 債券の種類は多種多様です。一般的利払いと償還の確実性を定める発行者のクレジット評価 (=Credit Rating)の格付けによってリスクの位置付けが決まります。基本的に、この格付けが高ければ高い程、低リスク低リターンとなります。一般的に償還期間が長ければ長いほど投資家の受け取れる利率は高くなりますが、クレジット評価の格付けが高ければ、同じ償還日の場合でも、その評価が低いものと比べれば、利率は低くなります。また、購入時と所有期間中で債券の発行者のクレジット評価の格付けが変わる場合もあり、市場価格に影響が出るので、常に注意を払う必要があります。● リスク、リターンと投資銘柄の関係 確定収入と元本保証が必要条件として投資を考えると、短期金融、定期からの利息だけの収入では満足のいかない投資家が多いかと思います。やはり一昔前と比べ利息がそれほど受け取られない今現在では、以前よりもリスクとリターンを理解する必要があります。リスクをとらず安全性が約束される定期に焦点を絞りざる得ない投資家の場合は、リターンを増やすにあたっての選択の余地は満期の期日を延ばすしかありません。このような投資家は資産保存志向型の投資家プロフィールとなります。中〜高リターンを期待する場合、確定収入と元本保証をもらえる定期から離れ、リスクが比較的定期と比べ高くなる投資銘柄へ、すなわち債券市場や株式市場へ目を向けることとなります。このような投資目標の場合バランス型から成長志向型の投資家プロフィールとなります。尚、世界市場の情勢を先読みすることは難しいことながらも自分のポートフォリオの中で購入する銘柄などを自分のリスクの許容限度と投資目標に合わせた適切な商品選択は可能。自分自身の運用方針やリスクとリターンの期待と現実的な市場環境と照らし合わせてバランスよく分散投整を整えた上で投資を実施することがポイントです。定期的に見直すことも忘れずに。

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